心地よい暮らし。

50代突入。夫と二人暮らし。心地よい暮らしを模索中。

(江戸さんぽ)本郷から上野公園界隈を歩く

東京は少し歩き回ると昔から今へとつながっている痕跡がたくさん見つかって楽しいものですね。

 

最近、こちらのガイドブックを頼りにあちこち散策するのがあらたな楽しみになっています。

 

 

江戸ウォーキング (大人の遠足ブック)

江戸ウォーキング (大人の遠足ブック)

 

 

お天気のよかった週末は、こちらのコースへ。

テーマは、「重要文化財の古建築が目白押し 上野公園から本郷を歩く」です。

 

◼️今回歩いたコースはこちら

順番はガイドブック通りではありませんが、先日歩いたのはこんなコースです。

 

東大赤門→(寄り道)壺屋総本店→麟祥院→講安寺→(寄り道)十三や→清水観音堂→上野東照宮→旧因州池田屋敷表門

 

◼️東大赤門

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まずは、本郷の東大赤門へ。

東大の象徴のようなこの門構えは、TVでもよく見かける光景ですね。

 

もと加賀藩前田家の上屋敷だったという東京大学。当時、大名が将軍家から娶る場合、こうした門を建てるならわしがあったそうです。

 

こちらの門は、十一代将軍徳川家斉(いえなり)の息女溶姫(ようひめ)が加賀藩主前田斉泰(なりやす)に輿入れされたときに建てられたとのこと。

 

当時、三位以上の大名が将軍家から妻を迎えた場合、その人・居所を御守殿と称し、表通りからその場所へ出入りする朱塗りの門を御守殿門と呼んだ。(文京区HPより引用)

 

◼️壺屋総本店でお饅頭を購入

続けて春日通り沿いにある和菓子屋さんへ。

寛永年間創業の壺屋総本店壺型最中を購入してみました。もっと老舗然としたお店を想像していましたが、意外と庶民的な雰囲気です。

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粒あんこしあんを一つずつ購入。バラ売りでもこころよく応対してくださいました。

 

お店のご主人から、「4日しか持ちませんから気をつけて」と言われましたが、この後不忍池ですぐにいただきましたので問題ありません。

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壺の形をしているのがなんとも可愛らしいですが、中の餡子はしっかりもっちりしています。個人的には粒あんが美味しかったです!

 

◼️春日局墓所がある麟祥院へ

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続けて、麟祥院へ。こちらには、春日局のお墓があります。三代将軍家光の乳母として大奥で絶大な権勢を誇ったというお福さん。頭の中では、松下由樹さんの顔がチラリとよぎります。

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四つの穴があいた墓石が珍しいと書かれていましたが、たしかに特徴的な形をしています。こうして墓所をみると、本当に実在していた人なのだということを実感します。


◼️多くのの災害をまぬがれて今に残る講安寺
さらに、無縁坂の途中にある講安寺へ向かいます。解説には、「防火のため漆喰で塗り込めた土蔵造りの本堂が珍しい」とあります。

 

ただ、写真のとおり車も駐車されていたりするせいか、それほど素人には趣きを感じることは出来ませんでした。

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◼️つげ櫛の専門店 十三や

左手に不忍池の池を見ながら歩いていくと表通り沿いにひっそりとつげ櫛専門店の十三やさんがあります。

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ちょっと敷居が高い印象ですが、美しいつげ櫛につられて入っていくと二人の職人さんがまさに作業中。お値段も五千円から二万円程度のつげ櫛、あとはより高価なかんざし等が並べられていました。

 

とても感じのよいご主人が、「予約で一杯で商品があまりありません。ご予約いただければ順番にお作りしています」とおっしゃられていました。

 

こんな素敵な櫛を注文して、出来上がってくるのを待つ楽しみもとても魅力的ではありましたが、目下所持品の整理中なので今回は見送りです。

 

◼️清水寺のミニチュア版⁉︎ 清水観音堂へ

不忍池の周りを散策しながら公園の中へ。八重桜が満開で多くの旅行者や家族連れで賑わっています。

 

京都の清水寺を模したという水観音堂へ向かいます。確かに雰囲気がよく似ていますね。

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そして、目の前には「月の松」があります。

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ここには、浮世絵師 歌川広重の「名所江戸百景」で描かれた「月の松」が復活している。松の向こうに見える不忍池は琵琶湖を、弁天島は琵琶湖の名所 竹生島を模している。(江戸散歩 山本博文著より引用)

 

◼️続けて、上野東照宮へ。

東照宮もあちこちにありますね。

少し引用が長いですが、上野東照宮の由来は下記の通りです。

1616年(元和2年)2月4日、天海僧正藤堂高虎は危篤の徳川家康公の枕元に呼ばれ、三人一つ処に末永く魂鎮まるところを作って欲しいと遺言されました。 天海僧正藤堂高虎らの屋敷地であった今の上野公園の土地を拝領し、東叡山寛永寺を開山。境内には多くの伽藍や子院が建立されました。1627年(寛永4年)その一つとして創建した神社「東照社」が上野東照宮の始まりです。 1646年(正保3年)には朝廷より正式に宮号を授けられ「東照宮」となりました。

現存する社殿は1651年(慶安4年)に三代将軍・徳川家光公が造営替えをしたもので、遠く日光までお参りに行くことができない江戸の人々のために日光東照宮に準じた豪華な社殿を建立したと言われています。この造営替えに際し約250基の灯籠が全国の大名から競うように奉納されました。 (上野東照宮HPより引用)

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うっかり写真を撮り忘れました。灯籠の写真だけ載せておきます。

 

◼️壮麗な大名屋敷の表門

最後に、旧因州池田屋敷表門へ。

大名屋敷の表門がこんなに立派なものだとすると、当時の大名屋敷が立ち並ぶ街並みとはどんなものだったのか想像もつきません。

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今日は、ずいぶん長々と書いてしまいました。

やっぱり歴史はは興味深いですね。

 

最後に、引用させていただいた本をご紹介させていただきます。こちらもとても面白い本です。

 

決定版 江戸散歩

決定版 江戸散歩

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。