心地よい暮らし。

50代突入。夫と二人暮らし。心地よい暮らしを模索中。

(江戸さんぽ)芭蕉って、バナナなの?

 

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久しぶりに江戸散策に出かけてまいりました。

 

今回は、清澄白河から森下、さらに大島へと移動してきました。

まずは、深川めし

せっかくこのルートを歩くなら深川めしでしょうということで腹ごしらえ。

 

今回伺ったのは、深川釜匠さん。

お世辞にもキレイとは言いがたいお店ですが、アサリの味をしっかり感じることが出来てとても美味しかったです。

 

こちらは深川丼ぶり。

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深川 釜匠 (ふかがわ かましょう) - 清澄白河/丼もの(その他) [食べログ]

もしかして、炊き込みご飯になっている「深川めし」ではなく、アサリ汁のぶっかけ飯である「深川丼ぶり」だったせいで余計にアサリの風味を感じたのかもしれません。

 

これから私は、“ぶっかけ派”でいこう!

お値段が手頃なのも嬉しいお店です。

 

続けて芭蕉記念館へ

お腹もいっぱいになったところで、森下駅に移動。

江東区芭蕉記念館に向かいます。

芭蕉記念館 | 公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団

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ちなみに、松尾芭蕉についてはかの有名な「月日は百代の過客にして…」以外、ほとんど知りません。

 

おくのほそ道以外にもこんなに旅の多い人生だったとは知らなかった。

 

   ふる池や蛙飛こむ水の音

 

あぁ、やっと知っている句に出会えた。

 

  閑かさや岩にしみ入る蝉の声

 

これは、先日美術展にいったショーン・タンの「セミ」にも引用されていたっけ。オーストラリア人の方が芭蕉に親しんでいるなんて無知な自分が恥ずかしい。

 

でも、なんの素養もない私でも一句の背景をふと思い描けるのは日本で育った特権なんでしょうね。

 

ちなみに、この記念館の周辺には芭蕉ゆかりの史跡もいくつかあります。


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これは、芭蕉庵史跡展望台。隅田川のほとりでキレイな景色が楽しめます。また、写真は撮り忘れましたが、すぐ近くに芭蕉稲荷神社もあります。

 

しかし、今回私が一番おどろいたのは記念館入り口にあった「芭蕉」と書かれたこの植物。芭蕉の暮らしていた草庵に植えられていて、名前の由来にもなったという話しですが。

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どう見てもバナナなんですけど…。

 

あとで調べてみました。

英名がジャパニーズバナナというそうです。こんな南国風なものだったとはびっくりです。勝手に水芭蕉みたいなものだと思ってました。

バショウ - Wikipedia

 

「深川」という地名の由来を知る深川神名宮

ついでに近くにある深川神名宮へ。

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深川という地名の由来を知ることができます。
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そして、入り口近くにこの看板。

伊東深水生誕の地でもあるんですね。知らなかった。

 

川の関所 中川船番所資料館へ

今度は江東区を横断して東大島駅へ。

 

今回、こうしたコースを歩いている理由は、以前、深川江戸資料館で共通入館券(芭蕉記念館と中川船番所が共通になってます。)を買ってしまったから。一年間も有効というのでつい買ってしましたが意外に距離がありました。でも、そうでもなければなかなか足を運ぶ機会もなさそうなので良い機会です。

中川船番所資料館 | 公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団

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思ったよりも立派な資料館です。

番所の機能や役割もよく分かります。

 

江東区の成り立ちなども映像で見せてくれるので楽しめます。それにしても、小名木川の役割は大きい。これまで時代小説でしか意識したことのない名前でした。

 

今回は、なかなか地味なルートなのでどなたでも楽しめるというほどにはオススメできませんが、普段アンテナにかからないものに触れられたという意味では興味深い散策になりました。

 

歴史の名残りにふれられるのは、いつだって楽しいのです。