心地よい暮らし。

50代突入。夫と二人暮らし。心地よい暮らしを模索中。

(江戸さんぽ)目黒不動尊周辺、鬼平の世界を歩く

ここのところ池波正太郎の「鬼平犯科帳」にどっぷりハマっています。

 

小説の舞台としてもよく出てくるのが目黒不動尊周辺。

 

先日、連日の猛暑にうんざりしながらもフラフラと出かけてまいりました。

 

まずは、目黒駅からスタートです。

 

🔳行人坂から大円寺

行人坂ときいただけで、鬼平の束ねる同心や密偵が行き来している情景が浮かんでくるようです。

 

予想以上に勾配のきつい坂を下っていくと、途中にあるのが大円寺

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明和9年(1772)、本堂からの出火が火元となり江戸六百余町を三日三晩にわたって焼き払い多くの死者をだしたという。その供養のために作られたという羅漢像があります。

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🔳八百屋お七の井戸

さらに坂を下っていくとホテル雅叙園東京の目の前にでます。

 

こちらも気になるイベントをやっているのですが、ゆっくりみたいので今回はスルー。

和のあかり×百段階段2019 | ホテル雅叙園東京

 

そして、なぜかホテル入り口には忽然と八百屋お七の井戸があります。

 

お七自身はこの井戸には関係ないようですが、恋人吉三郎が後に目黒の地で出家し、この井戸で身を清めて行を行なったという逸話が残っているようです。

 

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🔳五百羅漢寺

道なりに進み、目黒川にかかる太鼓橋を渡って五百羅漢寺を目指します。

天恩山五百羅漢寺

 

松雲元慶作の木造五百羅漢像は現存305体とのこと。思った以上に大きな羅漢像で迫力がありました。

 

余談ですが、先日、広島原爆記念日関連のニュースでこの寺院が紹介されていました。当時、移動劇団として広島で被爆したさくら隊の殉難碑もこちらにあります。

 

🔳いよいよ目黒不動尊

五百羅漢寺を出て右手に歩いていくとすぐに目黒不動尊瀧泉寺の前に出ます。

 

あれあれ、なんだか想像してた雰囲気と違う。

 

目黒不動尊といえば小説の中では、「門前五、六町の間は、貨商店や料理屋が軒をつらね…」と繰り返し書かれているのになんだか寂しい雰囲気。

 

もちろん往時ほどではなくとも少しは面影があるのでは、と思っていたのですが飲食店もほとんど見当たりません。お昼は不動尊の門前で、と思っていたのに困ってしまいました。

 

唯一、持ち帰りの鰻屋さんには行列ができているけれど、この炎天下で立っていたら確実に熱中症になりかねません。やっと空いていたお蕎麦屋さんを発見して一休み。あぁ、よかった。

 

気を取り直して目黒不動尊へ向かいます。


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正面をまっすぐ登っていく階段が男坂

右脇の緩やかな階段が女坂。

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今回は男坂から登ってみました。ほとんど人気のない境内はとても静かです。

 


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不動尊の裏手をしばらく行くとサツマイモ栽培の普及を図り、甘藷先生と呼ばれた青木昆陽のお墓もあります。

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🔳ついでに立ち寄り 目黒寄生虫博物館

せっかくここまで来たので、ついでに目黒寄生虫博物館にも立ち寄ってみます。

公益財団法人目黒寄生虫館

相変わらず回虫がエンボス加工されたTシャツが売っていてビックリです。話題にはなりそうですけどね。

 

🔳大鳥神社から権之助坂へ

最後に日本武尊が祀られているという大鳥神社へ。意外に新しそうなこざっぱりとした風情です。

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ここからは権之助坂。

 

ゆるやかな上り坂をゆっくり歩いていきます。頭の中で、現在と江戸が交錯するようです。

 

また鬼平シリーズの続きを楽しく読めそうです。