(江戸さんぽ)桜田門外の変ー桜田門から井伊家屋敷跡(国会議事堂周辺)が見えるというのは本当なのか?
🔳幕末政治の転換点ー桜田門外の変
幕末の転換点になった事件のひとつです。
事件当日、不運にも雪のために警護の彦根藩士らは柄袋をかけていたため即座に抜刀できなかったとか、出発前に襲撃の可能性があるとの情報を得ていたけれども改革に弱腰とされるのを嫌い、通常と変わらぬ警備体制のままだったとか色々な逸話も耳にします。
先日、井伊家の屋敷は現在の国会議事堂のあたりであり、事件のあった桜田門から国会議事堂は目で見えるほど近いということを知りました。
安政7年(1860)3月3日5つ半時(午前9時頃)、総勢60余名の供揃えで屋敷を出た直弼は、桜田門に向かった。井伊家の上屋敷は、現在の国会議事堂のあたりであり、桜田門までは目と鼻の先である。
▷参考「決定版 江戸散歩」 山本博文著
そんなに近かったの?
実際に確かめてみたい。
という訳で、まずは桜田門へ。
思ったよりも小さな印象です。
そして、桜田門前から振り返ってみます。
本当に国会議事堂が見えた!
地図アプリで見てみると700mちょっと。徒歩10分位の距離です。
たったこれだけの距離で歴史的な大事件が起こったんですね。急に身近に感じられます。
桜田門外の変の後、幕府の威信は急速に低下していきます。
🔳自分の足で歩く楽しさ
しばらく東京で暮らすことになったこともあり、最近は興味のおもむくまま歩き回っています。
地方に住んでいると、聞いたことはあっても実際の距離感や空気感までは分かりません。
歴史のある場所で暮らしている人をうらやましく思うのは、ふとした地名や史跡のなかにそうした名残りがあるのを日々感じられることです。
もちろん、人の暮らしがあるところにはあらゆる歴史が刻まれていますが規模が違いますものね。
先日歩いた愛宕神社には「桜田烈士愛宕山遺跡碑」がありました。井伊大老を襲撃するため水戸藩士が待ち合わせをした場所です。
そして、この間は安政の大獄で処罰された吉田松陰や橋本左内が処刑された小伝馬町牢屋敷跡や、墓所のある小塚原刑場跡を歩いてきました。
実際に歩くことにより、そうしたひとつひとつの出来事がつながっていくのがとても楽しいのです。
🔳初の国会議事堂見学へ
もうしばらく散策を続けてみます。
まずは、定番の二重橋。
美しい景色です。
そして、国会議事堂。
思いつきで調べてみましたが、どうやら予約なしでも見学できるようでしたのでそのまま行ってみました。
▷参議院見学はこちら
▷衆議院見学はこちら
よく“令和まんじゅう”とか政治家の名前を冠したお土産が売っているのは参議院の方だけのようですね。
予約は必要ありませんでしたが、見学時間は指定されています。行かれる方は事前にご確認ください。
衆議院の見学では1箇所しか写真撮影が許されませんでした。それにしても、思った以上に重厚な雰囲気があります。
🔳おまけ
そして、今回このコースを歩いたのは、近くでこんなイベントがあったからでした。
どちらがメインか分かりません。
ヒビヤガーデン2019 - 世界のビールが飲める日本最大級のビアガーデン!
こちらは幻の白ビールといわれるヴァイエンシュテファンのヘフェ・ヴァイス。美味しかった〜!
でも、一杯1500円って高過ぎません?
…と酔っ払いながらも庶民は思うのでした。