50才、専業主婦 、それでもiDeCoの申し込みを決意する
🔳「投資」なんて怖くて出来ない!
「お金」周りのことに無頓着なまま生きてきた50年。
とくに、投資なんて怖いという印象しかありませんでした。なぜ、こんなにも拒否反応が強いのか自問自答してみました。
やはり、親からの影響がとても強いのだと思います。
父は職人でした。母も内職やパートなどで家計を助けながら育ててくれました。ありふれた「普通」を絵に描いたような家庭だと思います。
全てにおいて「石の上にも三年」的な考え方が根強くあり、とにかく真面目に忍耐強く生きていくことが基本といった感じでした。
それは、金銭感覚についても同じでした。
商売人のような才覚は全くありませんし、むしろ、「お金のことをとやかく言うのは恥ずかしくて、みっともないこと」という意識もどこかに植えつけられてきました。貯金も「全て銀行に預けておくことが一番安全」だと今も思っていることと思います。
一番身近なお手本がそんな感じですから、よくいえば堅実ですが、反対に時代の変化やスピードにはある意味全く無関心でマーケット感覚など微塵もありません。
実際、当時は経済も右肩上がり、終身雇用を信じられ、銀行にあずければ「殖やす」ことのできた幸せな時代に生きてこられたのだと思います。
両親世代はそれで良かったかもしれませんが、時代は大きく変化し続けています。本当はもっと早くそうした動向に気がついて、自分の頭で考え修正し行動すべきだったのでしょう。
🔳お金IQを高めたい
ずいぶんとタイトルからかけ離れた回想のようになってしまいましたが、「お金」というのは人の個性をあらわすツールでもあるということを最近強く感じるようになりました。
お金の使い方には性格がよく出ます。そして、上手に使える人と使えない人もいますね。それは、家庭でも大企業でも基本は同じことのように思えます。
そういう意味でも、理由のない嫌悪感を捨て、キレイにお金を使える人になりたい。そして、豊かで幸せな人生をおくれるようなお金IQを高めたい。と思うようになりました。
🔳専業主婦にはデメリットしかないのだろうか⁉︎
たかだかiDeCo(個人型確定拠出年金)を申し込もうという話になるまでにこんなに時間がかかる時点で自分のお金IQの低さを感じます。
ようやく、本題です。
ここのところ個人型確定拠出年金(以下、iDeCo)の申し込みをしようかどうか悩んでおりました。
個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」とは、自分で作る年金制度のことです。
加入者が毎月一定の金額を積み立て(掛金を拠出するといいます)、あらかじめ用意された定期預金・保険・投資信託といった金融商品で自ら運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取ります。
※60歳になるまで、引き出すことはできません。 (“たあんと”より引用)
この制度の最大のメリットは積み立てた掛け金が全額所得控除になるということです。
しかし、そもそも収入のない専業主婦に所得控除のメリットは関係ありません。その上、加入すればコスト(運営管理手数料等)は必ずかかります。
長期運用を目的とした制度ですが、加入出来るのは60才までです。今更始めても遅すぎるのではないかと思ってしまいます。
🔳それでも、iDeCoに入ってみよう!
専業主婦であること、50才という年齢であることのデメリットも色々考えてみましたが、結果、これから加入することを決意しました。
その理由は、
- 自分の年金資産を作りたい
- 運用益が非課税であることはメリット
- 一時金で受け取れば退職所得控除が差し引ける
- なんだか面白そうだ
だからです。
1.自分の年金資産を作りたい
60才までしか加入出来ないとすると、実質10年弱しかありません。長期運用を目的としているiDeCoでは運用期間の短さは不利に働くことも多いかもしれません。
ただし、60才以降からしか引き出せないという強制力は、確実に老後資産としてしか使えないことにもなります。(実際には、50才以降に加入した人は引き出し可能な年齢は繰り下がります。)
それに、自分名義の退職金がもらえるようで嬉しい!
(上手くいけば‼︎)
2.運用益が非課税であることはメリット
たとえ、一番のメリットである所得控除の恩恵は受けられなくとも、やはり長期間 利息や配当金に税金がかからないというのは大きなメリットだと思います。
現在、上場株式の配当金や銀行の預金利息は一律20.315%(所得税15%、地方税5%、所得特別復興税0.315%)になります。その分が非課税というのは大きいですよね。
さらに、それを原資とする複利効果も大きくなります。(上手くいけば‼︎)
3.一時金で受け取れば退職所得控除が差し引ける
そして、積み立てた資金を受け取るときも3種類の方法がありますが、一時金で受け取れば働いていない人でも退職所得控除として差し引くことが出来るそうです。
金額によっても最適な給付方法は異なるでしょうから、給付時期が近づいてきたらシュミレーションは必要になりますが。
4.なんだか面白そう
一番の理由はこれかもしれません。
投資や資産運用という言葉が怖いのは、何も知らないでいるせいだと思うのです。
FP試験で本当に少しだけその世界に触れただけでも自分の意識が変わりました。それを機に、今まで読んだこともないような本にも手を出すようになったのは自分にとっては大きな変化です。
投資は怖い、という意識がなくなった訳ではありませんが、iDeCoというのは私のような初心者にとっては入りやすい入り口のように感じています。
まだまだ不勉強ですが、小さく一歩踏み出してみようと思います。