心地よい暮らし。

50代突入。夫と二人暮らし。心地よい暮らしを模索中。

〈本〉「祈り」はいつも最適解

 

人は何のために「祈る」のか

人は何のために「祈る」のか

 

 

■「祈りと遺伝子」を関連づけてテーマにするということがとても興味深く、タイトルに惹かれて手にした一冊です。

 

 この本でいう祈りとは、特定の宗教や儀式ではありません。自分の心の声を聴き、真摯に祈ることにより、好ましい遺伝子のスイッチをオンにすることが出来ると説かれています。

 自分の願いを叶えたり、幸せになりたいと思う気持ちは誰にでもあります。それを「祈り」と言いかえるのは自然なことですよね。病気や災害など、思いがけない出来事に出くわしてしまったときにも、私達は思わず祈らずにはいられないでしょう。

 

 この本での祈りの目的は、「生命をその根源から生きること」、「いきいきと生きること」としています。

 

 なぜ祈った方がよいのかという祈りの効果については、「いつもふさわしい答えを導く。つまり、いつも最適解である。(P69)」としています。

 

 祈りは心が安定し、ブレない生活をおくるために必要であり、積極的に祈る習慣を取り入れることをすすめています。

 

 

  しかし、現代人にとって祈りは日常的とはいえません。著書の中では、祈りが昔と変わった点について次のように書かれています。

・どう変わったかといえば祈りながらも祈りの実現に対して心のどこかで疑問に思っていることです 。(中略) 自分が祈ったからといってその効果が現れると考える人はあまりいません。否定はしないがさして信じてもいないのが現代人の祈りの特徴と言っていいでしょう。祈りには奇跡を呼ぶほどの力があります。 祈りが効果を示さないように見えるのはこの考え方にあるのです。(P111)

 

■せっかく祈りには力がありながらも、それを信じきれないため、その効果も得られないというのです。確かに、自分の本当の心の声を聴き、心を込めて祈るということはなかなか難しいことかもしれません。

 

■もう一つ必要だとされているのは、「足るを知ること」とされています。欲望にはきりがありません。物であったり、愛情であったり、あるべき自分の理想の姿だったり、人それぞれです。足るを知るというのは、今一度その意味をとらえなおす事していくことなのでしょうね。

 

まだ、きちんと消化出来ていないかもしれませんが、いろんな事を考えさせてくれる本でした。