なんでもない普通の一日に思うこと
入谷の朝顔市で買ってきた朝顔が、毎朝あんまりきれいに咲いてくれるので驚かされます。
土いじりなどしたことのない夫も毎朝楽しみにしているらしく、目がさめるとすぐにカーテンを開けてその日の様子を報告してくれます。
朝顔とほおずきに水をやり、2人でしばらく花を眺めてから朝食の準備にとりかかるのが日課になりました。
何かが育っていく姿はいいものですね。
夫を送り出してから家中開け放ち、掃除機をかけ床拭きをはじめますが、せまい家なので訳なくおわります。ステンレスも少し磨いてあげるだけでピカピカに光ってくれて気持ちいいものです。
ようやく夏の暑さも落ちついてきたので、朝の家事をすますだけで汗だくになることもなくなりました。
それから簡単に身支度。出かける予定のない日も薄化粧だけはするようにしています。
さてさて、今日は予定のない一日。
ベランダから街の様子を眺めながら、今日は何をしようかとあれこれ考えるのは幸せな時間です。
家の中を整え、家族のことを考えながら毎日食事を作る。専業主婦ってなんていい仕事なんだろうとしみじみとしてしまいます。
たとえば、洗剤ひとつとってみても工夫する余地がたくさんあります。家の収納を考えたり、洋服の手入れをしたり、野菜の切り方ひとつとってみても終わりがありません。いくらでも工夫することがあり、ぜんぜん退屈しないのです。そして、そんな仕事がどうやらとても好きなのです。
それから最近、周りの風景や音をよく感じるようになった気がします。以前よりゆっくり歩くようになったせいかもしれません。
近くの公園を通り抜けていくときにセミの声に耳を澄ましてみたり、買い物に行く途中にある堀川沿いの木々の枝ぶりがあんまりきれいでつい足を止めてしばらく眺めてみたりします。
仕事をしている時は、自分の能力や不器用な性格も多分にありますが、いつでも段取りを頭の中で考えながら無駄なく効率よく過ごすことが重要だと思っていました。五感を使うってことを軽くみてた気がします。
今になってこんな暮らしが待っているとは思いませんでした。いつまで続けられるか分かりませんが、少しだけ立ち止まって深呼吸しているような気持ちです。
さて、おいしい夕ご飯を作ることにいたしましょう。