心地よい暮らし。

50代突入。夫と二人暮らし。心地よい暮らしを模索中。

「事前の対策が8割」ー防災の日を前にして考える

ここ数日、佐賀県での大雨が大きなニュースになっています。思いもよらない災害の規模に驚かされます。

 

9月1日の防災の日が近いこともあり、防災関連の話題もあちこちで取り上げられていますね。

 

🔳「防災を考え、備える」

そうしたニュースに触れるたび、「そうだよ、備えなくちゃいけないよね。」と思ってはみるものの、「でも、まだ大丈夫かな。」という気持ちもどこかにあります。

 

ご存知のとおり、南海トラフ巨大地震や首都直下地震の発生確率は向こう30年以内に70〜80%と言われています。

 

それなのに、それが「明日かもしれない」という危機感にまでは至らないのが凡夫の悲しさです。

 

防災システム研究所所長のの山村武彦さんは次のように問いかけています。

 

例えば、「降水確率70〜80%」と言われたら、外出の際には必ず傘を持って出るのではないでしょうか。これが地震だとなんとなく「まだ先だろう」と思ってしまうのはなぜでしょう?

 

本当にそうですね。

そして、次のように続けています。

 

これは、自分に都合よく物事を考え、自分にとって都合の悪い情報をカットしたり、無視してしまうと言う「認知バイアス」、もしくは「正常性バイアス」と言われるものです。バイアスとは“偏見”という意味。日本では災害が多い事は分かっているものの、自分の持っている認識のバイアスのせいで、つい対策がおざなりになってしまうのが現実のようです。

 

また人間は、普段の生活のローテーションとは違うことを行うのが苦手です。「防災を考え、備える」というのは、普段の生活とは“少し違う”こと。どうしても「面倒くさいからまあ後でいいや」という思いから「自分たちはきっと安全だろう」と根拠なき安全過信に陥ってしまいます。

 

🔳年に2回、防災を考える機会に

我が家でも少しばかりの非常時持ち出し用のリュックを用意したり、食料品を余分にストックするようには心がけています。

 

とはいえ、食料品は使ったまま補充するのを忘れていたりとなかなか習慣になるまでには至っていません。

 

定期的に見直しをし、点検をしていく必要性を感じています。

 

この9月とともに東日本大震災のあった3月は、私たち日本人にとって防災を意識せざるをえない日になっていますよね。

 

これからは我が家も年に2回、防災への備えを見直しすることを習慣にして少しずつ整えていきたいと思います。

 

🔳まずは、非常時持ち出し用のリュックを見直す

今回は、非常時に持ち出し用のリュックの中身を再確認してみました。

 

私がEvernoteを使って作っているチェックリストは以下の通りです。

 

[×]印のあるものは用意できたもの、それ以外は現在探しているものです。

 

 [x]懐中電灯、ヘッドライト
[x]軍手
[x]水、飲料水
[x]お菓子、軽食
[x]簡易トイレ
[x]雨合羽
[x]下着
[x]靴下
[x]歯ブラシ
[x]ウエットシート
[x]トイレットペーパー
[x]ティッシュ
[x]マスク
[x]タオル
[x]常備薬
[x]絆創膏
[x]ポリ袋
[x]メガネ、コンタクト
[x]筆記用具
[x]連絡先一覧
[x]身分証明書
[x]写真
[x]お金
[x]メイク落とし&一日分スキンケア用品
[x]ワセリン
[x]アイマスク&耳栓
[ ]ホイッスル
[ ]携帯ラジオ
[ ]モバイルバッテリー
[ ]ヘルメットor帽子
[ ]万能ナイフ
[ ]衛生用品
[ ]防災用ブランケット
 

それほど負担になる重さではありません。

これを夫と同じものをひとつずつ作り、寝室に置いてあります。

 

🔳自宅に備えるものも少しずつ追加中

ここ半年ほどで、我が家にいくつか追加したものもあります。

 

まずは、非常用トイレ。

ずっと必要性を感じてはいたものの後回しにしてきたものです。食べるものはある程度我慢できても、トイレは我慢できませんものね。

 

 

そして、水。

今まではペットボトルで箱買いしていましたが、ゴミが増えてしょうがない!

 

そこで、携帯性は損なわれますがボックスタイプのものに切り替えました。被災時に自宅で数日間過ごすことを想定するならば、これでよいのではないかと考えています。

 

日田天領水BOX 12L×2個
 

 

そして、缶詰。

 

これまでは、備蓄用の食料品としてインスタン食品やシリアルなども買っていましたが意外と消費期限が短い。だいたい半年程度です。

 

我が家では、普段それらをほとんど食べる習慣がないので、今まで期限切れになりそうになると無理やり自分の昼ごはんにして消費してきました。それも悲しい。

 

そこで、今回からインスタント食品は備蓄としては廃止しました。今後は、とりあえず主食はレトルトのお粥。これは1年くらい大丈夫そうです。あとは、無洗米を余分にストックします。

 

主食以外は缶詰に頼ることにしました。なんといっても消費期限の長さが魅力です。数年は大丈夫ですから心強い。

 

最近、サバ缶とツナ缶を箱買いして常備。

それに、コーン缶、トマト缶、果物缶などを追加してあります。

 

今後も、よりよい保存食がないか探していきたいと思います。

 

🔳まだまだ不十分ではありますが

「明日かもしれない」と思うにはまだまだ不十分ではありますが、また次回の3月に向けて準備を進めていきたいと思います。

 

先にご紹介した山村さんは最後に次のようにまとめられていました。

 

  長らく災害現場を取材していて、私が実感していることがあります。それは「失って初めて、大切なものがわかる」ということ。“普通の家族の生活”が、災害では一瞬で失われてしまいます。そして人は失ってから初めて、それがどれほど大事だったのかが分かるのです。

  失ったら取り返しのつかないことに対し、私たちが取れる行動は「事前に対策をしておく」ことのみ。全ての防災対策は、事前の段取りが8割であり、何かが起こってから対応できることは2割しかないと言われています。つまり、災害を防ぐには事前の準備が何よりも大切であるということ。今すぐ家庭や身の回りの防災対策を見直してみましょう。

 

この言葉を心にとどめておきたいと思います。